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構図の基礎をみにつけて、
一枚の絵は描けるようになっても、
絵の連続したもの・・・コマ割りができるわけじゃない。
コマ割りは視線誘導が大切になってくる。
(※「視線」とは漫画を読む目の動きのこと)
視線を意識することで何が生まれるか。
「間」や「時間」だ。
視線には3種類ある。
1つめは「吹き出しによる視線」
2つめは「コマによる視線」
3つめは「絵やビジュアルによる視線」
1つめの「吹き出しによる視線」
日本の漫画はふきだし(セリフ)が縦書きだから、
「右から左へ」もしくは「左斜め下へ」という視線の動きがある(注1)
2つめの「コマによる視線」
例えば、
左端のコマから下段右端のコマへ読むときに、
「右斜め下へ」と視線が動くし、
左下端のコマから次ページ右上端のコマへ読むとき、
「左斜め上へ」と視線が動く(※図1)。
3つめの「絵やビジュアルによる視線」
登場人物の視線の先に視線は向かいやすい。
そしてコマ内に複数のモチーフがあれば、
目立つものや大きなものに視線がいきやすい(注2)。
あるいは、連続したモチーフを視線がたどる(※図2)
これは映画スクリーンの上下を黒で塗りつぶすことで、
真中の画に集中させるのとほぼ同じ、
集中線もこれの仲間。
注1 横書きの擬音(左から右へ読む)があるが、
あえて視線を混乱させてコマに少しでも目が留まるような意図。
縦書きの擬音はスピード感重視だ。
注2 大きく描きすぎるとコマをはみ出す「断ち切り」という描き方。
断ち切りはモチーフを詳しく描けるし、目立たせられる。
が、頻繁にやるとごちゃごちゃしてみえ、効果的ではない。
P R