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連載終了から数十年たった今も、
日本最強の短編漫画があるが、
半分以上同じパターンだ。
第1段階【ゲストキャラ】が【欲する】
↓
第2段階【何か】を失う
↓
第3段階それにBJが【対応】する
具体例をあげると、
秋田文庫版1巻
第1話「医者はどこだ!」
第1段階【大富豪】が【息子の命を欲する】
↓
第2段階【仕立て屋の息子】を失う
↓
第3段階BJが【大富豪の息子に整形した仕立て屋に治療費をあげる】
同著
第2話「春一番」
第1段階【白斑症の女性】が【初恋相手を欲する】
↓
第2段階【初恋】を失う
↓
第3段階BJが【初恋相手が連続殺人犯だったと突き止め撃退】
同著
第3話「畸形嚢腫」
第1段階【ピノコ】が【手術を欲する】
↓
第2段階【姉】を失う
↓
第3段階BJが【引き取る】
と、
かなり抽象的な見方だけど、
何かを失うってのが日本人の侘しさを刺激し、
名作たらしめる原動力になってると思う。
その後もちゃんとBJのフォローがあるので、
安心して読める。
で、
上記のパターンに当てはまらない回があるんだけど、
そのはみ出し回を探っていくのが、
BJの創作術に触れられると思う。
例えば、
同著 第4話「人面瘡」
第1段階【患者】が【人面瘡の治療を欲する】
↓
第2段階【人面瘡】を失う
↓
と、おもわせといて
実は、
第1段階【人面瘡】が【悪人にとりついている】
↓
第2段階【人面瘡】を失う
↓
第3段階 悪人は殺意がわくが、
よみがえった人面瘡が阻む。
「もしかしたら
この男の良心の顔だったのかもしれない」
というようなミスリードもある。
同著 第5話「ときには真珠のように」
第1段階【BJ】が【恩人の命を救おうとする】
↓
第2段階【恩人の命】を失う
↓
第3段階「人間が生きものの生き死にを自由にしようなんて
おこがましいとは思わんかね」
肩を落とすBJ
これまではゲストが【欲する】役だったのに、
今回はBJ自身が【欲する】
そして、ラストは何もできず無力なBJ。
というふうに、
アレンジを加えているので決してワンパターンにはならない。
こういうとこを学べればストーリーづくりに大きな力になる。
P R